ushidayの日記

主に「IBMi」のメモに・・・

QCCSID5026の弊害

「Zend Core i5 の起動について」という日記を以前書いたのですが、その後、起動出きない原因が分かったので、書いておきます。
レガシーな環境だと、AS/400(IBM i)のシステム値”QCCSID”が、未だに”5026”だったりします。モダンな環境ですと”5035”なのでしょうけど、”遺産”を持ったまま、”5026”を使い続けています。この”5026”は、英小文字が使えないという、百害あって一利なしなのですが、移行の工数とメリットを天秤にかけて、移行するユーザーが少ないのが現状です。社内も”5035”のシステム値にすれば良かったのですが、モダンな事したい時だけ、ジョブを”5035”に変えています。
前置きが長くなったのですが、Zend Core i5を入れますと、ZENDというサブシステムが作られます。このサブシステムが起動する際に、”ZENDCORE/ZCOREJOBDA”というジョブ記述が自動開始ジョブとして指定されます。このジョブ記述は、”ZENDCORE/ZCCSBSA001”プログラムが要求されます。これでZend CoreのApacheやらi5コマンドを立ち上げています。ユーザーは”ZENDADMIN”というユーザになります。この”ZENDADMIN”のユーザープロファイルのCCSIDは、もちろん”*SYSVAL”です。万国共通のプラットフォームで、インストールを考えれば、当たり前です。”*SYSVAL=5026”なので、Apacheインスタンスを立ち上げる際に、恐らく英小文字を使っているのでしょう。
たぶん「CALL QP2SHELL PARM('/QOpenSys/usr/bin/ksh' *tcat x'00' ,'/usr/local/Zend/apache2/bin/httpd ...' *tcat x'00')」こんな風に。という事で、”ZENDADMIN”のCCSIDを5035にした事でめでたく解決しました。(擬似乱数発生デーモン”prngd”も止まっていたようで、動いていました。)

こういう処で、”5026”の弊害があるんだなーと、いつも思います。Open系のSAVFからのインストールを考えると是非ともQCCSIDは5035が良いですね。